ふくろこうじブログ

ふくろこうじの日常を紹介します。
かなりの不定期投稿ですが、決してやる気が無いわけではありません。

豪遊

 先日、駅のそば屋へ行きました。
午前11時過ぎの店内は、まだそんなに込み合ってはいませんでした。
朝食が遅かった私は、実はお腹はすいていませんでした。
それでもたぬきそばを注文します。
二つ離れたテーブルに、おそらく二十歳過ぎぐらいでしょうか、1人の女性が座りました。
彼女はカレーライスと蕎麦を運んで来ました。
ミニカレーセットとか言うのではありません。
カレーライスと蕎麦です。
私は水のおかわりをしようと立ち上がり、帰りに見るともなしに彼女のテーブルに目をやりました。
蕎麦にはかき揚げと生卵、カレーにはコロッケまで載っています。
豪勢です。というか豪快です。
小柄な彼女はそれらを黙々と食べていました。
私はある少年のことを思い出しました。
もう何年も前の話です。
ある立ち食いそば屋にその少年はいました。
少年の前にはカツカレー、牛丼、大盛りざるそばが並んでいました。蕎麦にはかき揚げ、エビ、茄子など数種類の天ぷらが載っています。
少年はそれらを順番に食べていきました。
高校生の少年のその食事風景は、私の目にはまさに豪遊に見えました。
食べ盛りの少年の夢がそこにあると思っていました。
相変わらず彼女は食べ続けています。
カレー カレー カレー ソバ ソバ カレー カレー ソバ ソバ
結構ないきおいで食べています。
むしろ尋常ではないぐらいにも見えます。
よほどお腹がすいているのでしょうか?
それとも何か嫌なことでもあったのでしょうか?
何が彼と彼女をそうさせたのか、本当のところは誰にも解りません。
私はそば屋を出るとその足でパン屋にいき、カレーパンとクリームパンを買いました。

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横浜

 傍聴券
県議会を傍聴しました。
議場では与党と野党が、傍聴席では傍聴者と警備員が、微妙な駆け引きを演じていました。
でもそれが渦巻いているというよりは空回りしているようにも見えます。
う~ん、予定調和?

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外堀

エトランゼとエトランゼール
 知人の舞台を見に行きました。
知り合いにたくさん会いました。
その中の一人の顔を見たときです。
先日、酔ったいきおいでその人に大変なことを宣言したことを思い出しました。
決意表明のようなものです。
その話には一切触れることはありませんでした。
まあ、あれは酒の席の話ですから。と、私が言えばおそらくそれで終わるでしょう。
事情を並べて言い訳をすれば、それを丁寧に聞いてくれると思います。
私が宣言を忘れたことにしたところで、そこをつつくようなことをする人ではありません。
要するに結局は私次第ということです。
追い込まれないと何もしない私ですが、ほんの少しだけ外堀が埋まってきたような気もします。
一歩前進ということにしておきましょう。
本当に私はやるのでしょうか。

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願望は人格を形成する

 雪だるま
昨日の朝、目が覚めると外は一面雪でした。
テレビのニュースによると都心では3センチの積雪だそうです。
水分の多いその雪は、通勤や通学の人たちの靴に踏まれて、既に少し溶け始めていました。
そして今日、たまたま見かけたのがこの雪だるまです。
あのとき既に溶け始めていた雪が、1日経ったらこの姿に。
遠くからもはっきり見えたその姿に、思わず吸い寄せられて写真に撮りました。
私の田舎では今年久しぶりに60センチぐらい雪が積もったそうです。
こどもの頃はよくかまくらや雪だるまを作りました。
その経験から、私は3センチの雪で雪だるまを作ろうとは思いません。
しかもこのサイズを。
どのぐらいの時間と労力がこれにはかかっているのでしょう。
これを作ろうと思い立ち、それを実行に移し、途中であきらめず、そしてこれを完成させた誰かは、いつかきっと何かとてつもないことを成し遂げる人ではないでしょうか。
この先どんな困難にぶち当たろうとも、これを作り上げた時のことを思い出せばきっと乗り越えられる、そう思えてなりません。
数年前の私ならこいつに飛び蹴りをくらわせていたでしょう。
でも大人な今の私はそんなことはしません。
雪だるまを作らない私は、雪だるまを壊さない私になりました。

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少年

 数日前には確かに春のにおいを感じましたが、昨日と今日は雪です。
ジョギングに行こうと玄関を出るまで、気がつきませんでした。
このぐらいならと思い、私は走り始めます。
いつもの川沿いの道を走っていると、やはり同じように走っている人たちがいます。
中にはよく見かける顔も何人か。
少しずつ顔や服が雪にぬれていきます。
まつげに積もった雪はフィルターのようにかすかに景色をゆがめます。
グラウンドでは野球少年達が白い息を吐きながら、キャッチボールをしていました。
小学生の頃、真冬でも半袖シャツ、半ズボンで学校に通っている少年がいました。
朝会のとき全校生徒の前で、校長先生からほめられて恥ずかしそうにしていたのを覚えています。
私のジョギングコースにも似たようなおじさんがいます。
その彼はいつも上半身は裸、下は半ズボンといういでたちで走っています。
でも今日の彼は違いました。
タンクトップを着ていました。
それはそうです。何しろ今日は雪が降っています。
タンクトップでも着なければやってられません。
でもタンクトップの防寒効果ってどのくらいあるんでしょう?

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